🇹🇭 タイ旅行の薬知識
Panadol(パナドール)とブルフェン・アドビルの違いを徹底解説
この2つは旅行者が最もよく使う市販鎮痛薬ですが、作用の仕組みも適応も大きく異なります。
| 項目 | パラセタモール | イブプロフェン |
|---|---|---|
| 主な作用機序 | 中枢神経系でのプロスタグランジン合成抑制(弱い) | COX-1/COX-2阻害によるプロスタグランジン産生抑制 |
| 解熱効果 | ○(標準的) | ◎(強い) |
| 鎮痛効果 | ○(中等度まで) | ◎(炎症性疼痛に特に有効) |
| 抗炎症効果 | △(ほぼなし) | ◎(強い) |
| 胃への副作用 | 少ない | 多い(胃潰瘍リスク) |
| 腎臓への影響 | 過量摂取に注意 | 腎機能低下者に注意 |
| 肝臓への影響 | 過量摂取・飲酒時に肝障害リスク | 比較的少ない |
| 血小板機能への影響 | ほぼなし | 血小板凝集抑制(出血リスク上昇) |
デング熱はウイルスが血小板を破壊し、出血傾向をもたらします。この状態でイブプロフェン(Advil・Brufen)やアスピリンなどのNSAIDsを服用すると、血小板機能がさらに低下して重篤な出血(消化管出血・脳内出血等)を引き起こすリスクがあります。
デング熱疑い症状:突然の高熱(39〜40℃)・激しい頭痛・眼窩痛・筋肉痛・皮膚の点状出血(出血斑)
上記の症状がある場合、Panadol(パラセタモール)のみを使用し、すぐに病院を受診してください。
| 状況 | パラセタモール | イブプロフェン |
|---|---|---|
| 妊婦 | 一般的に使用可(医師に要確認) | 妊娠後期は禁忌 |
| 授乳中 | 使用可能(少量移行) | 注意が必要(医師に要確認) |
| 胃潰瘍・胃炎 | 使用可 | 禁忌(胃粘膜を傷つける) |
| 腎機能障害 | 要注意(用量調整) | 禁忌または要注意 |
| 肝臓病・大量飲酒 | 禁忌(肝障害) | 比較的安全 |
| 喘息 | 使用可 | アスピリン喘息の方は禁忌(NSAIDsで誘発) |
| デング熱疑い | ✅ 使用可 | ❌ 絶対禁忌 |
| 空腹時 | 服用可 | 食後のみ(空腹時禁止) |
| 成分 | 製品名(タイ) | 用量 | 購入場所 |
|---|---|---|---|
| パラセタモール | Panadol(パナドール) | 500mg/錠 | Boots・Watsons・コンビニ |
| Sara(サラ) | 500mg/錠 | 薬局・コンビニ | |
| Tempra(テンプラ) | シロップ(小児用) | 薬局 | |
| イブプロフェン | Brufen(ブルフェン) | 200〜400mg/錠 | Boots・薬局 |
| Advil(アドビル) | 200mg/錠 | Boots |
| 日本の薬 | 成分 | タイの対応品 |
|---|---|---|
| カロナール・コカール | アセトアミノフェン(処方) | Panadol 500mg |
| タイレノールA(OTC) | アセトアミノフェン 300mg | Panadol 500mg |
| イブA・リングルアイビーα(OTC) | イブプロフェン 150〜200mg | Advil 200mg / Brufen 200mg |
| ロキソニン(要指導薬) | ロキソプロフェン(NSAIDsの一種) | —(タイでは入手困難) |
日本でよく使われるロキソニン(ロキソプロフェン)はタイのOTCでは販売されていません。タイ旅行中は、症状に応じてパラセタモールかイブプロフェンを選ぶことになります。ロキソニンに慣れている方は、日本から持参するのがおすすめです。