🇹🇭 タイ旅行ガイド · 2026年版
タイで発熱したときの対処法と市販薬ガイド
【Panadol・Sara】
タイ旅行中の発熱はデング熱のサインである場合も。Panadol(パラセタモール)の正しい使い方とイブプロフェンを使ってはいけない理由を解説します。
⚠️ 免責事項:本記事は旅行者向けの参考情報です。医薬品の使用は自己責任で行い、症状が重い場合や持病のある方は必ず現地の医師・薬剤師に相談してください。
まず確認:デング熱の可能性
タイはデング熱の常在国であり、年間数万件の感染が報告されています。旅行者も例外ではなく、特に雨季(5〜10月)は蚊の活動が活発になり感染リスクが上昇します。タイ旅行中に発熱した場合、まずデング熱の可能性を考えることが重要です。
デング熱の初期症状
- 急激な発熱(38〜40℃)
- 激しい頭痛・目の奥の痛み
- 全身の筋肉痛・関節痛(骨が折れるような痛みと表現されることがある)
- 発症2〜5日目に発疹が出ることがある
- 吐き気・嘔吐・倦怠感
🚨 デング熱が疑われる場合、イブプロフェン(Advil・Brufen等)やアスピリン(バファリン等)は絶対に使用しないでください。デング熱では血小板が減少し出血しやすくなっています。NSAIDsは血液を固まりにくくする作用があり、出血傾向を悪化させる危険があります。解熱にはパラセタモール(Panadol)のみを使用してください。
Panadol(パラセタモール)の使い方
Panadol(パナドール)はタイで最も広く使われている解熱鎮痛薬です。有効成分はパラセタモール(Paracetamol)500mg/錠で、GSK(グラクソ・スミスクライン)が製造しています。タイのBoots・Watsons・Fascino・セブンイレブンなど、あらゆる場所で処方箋なしに購入できます。
成人の用法・用量
- 1回:500mg〜1g(1〜2錠)
- 服用間隔:4〜6時間ごと(最低4時間は間隔を空ける)
- 1日最大量:4g(8錠)まで
- 食前・食後どちらでも服用可能(胃への刺激は少ない)
⚠️ 以下の方はPanadolの使用に注意が必要です:
・肝臓疾患のある方(肝臓で代謝されるため、肝機能低下時に蓄積リスクあり)
・1日3杯以上アルコールを飲む方(アルコールとパラセタモールの組み合わせは肝毒性リスクが増大)
・他にパラセタモールを含む薬を服用中の方(重複摂取による過量に注意)
・腎臓疾患のある方(医師に相談してから使用)
パラセタモールの1日4gを超えた摂取は急性肝不全のリスクがあります。風邪薬・胃薬など他の市販薬にもパラセタモールが含まれている場合があるため、同時服用時は成分を必ず確認してください。
発熱時の物理的対策(薬と並行して行うこと)
- 水分補給:ORS(経口補水液)またはペットボトル水を積極的に飲む
- エアコンの効いた部屋で安静にする
- 薄着にして体から熱を逃がす
- 必要に応じて濡れタオルで額・首・脇を冷やす
- 食欲がなくても水分・電解質は必ず補給する
Sara(サラ)とは
Sara(サラ)はタイの国内製薬会社が製造するパラセタモール製品シリーズで、タイの薬局・コンビニで広く販売されています。Panadolと同じくパラセタモール500mgが主成分であり、効果・用量はPanadolと同等です。
Sara Extraという製品にはカフェイン65mgが追加されており、頭痛に対してやや効果が増強されるとされています。ただしカフェインが入っているため、夜間の服用は睡眠を妨げる可能性があり、カフェイン感受性の高い方は注意が必要です。また、カフェインは胃への刺激になることがあるため、消化器症状がある場合はSaraよりPanadolを選んだほうが無難です。
イブプロフェン・アスピリンを使ってはいけない理由
イブプロフェン(Ibuprofen:Advil・Brufen等)とアスピリン(Aspirin:バファリン等の一部)はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)であり、優れた解熱鎮痛・抗炎症作用を持ちます。しかしタイ旅行中の発熱に対してこれらを使用することには重大なリスクがあります。
デング熱との関係
デング熱では、ウイルスが血小板を破壊するため血液が凝固しにくくなっています。NSAIDsはプロスタグランジンの産生を阻害し、血小板機能をさらに抑制します。この二重の効果により、デング熱患者がNSAIDsを服用すると内出血・消化管出血・重篤な出血傾向が起こるリスクが高まります。タイの医師・WHOともにデング熱疑いの場合はパラセタモール以外の解熱剤使用を禁忌としています。
胃腸への負担
イブプロフェンは胃の粘膜保護物質(プロスタグランジン)の産生も抑制するため、胃炎・胃潰瘍のリスクがあります。発熱中は食欲が低下していることが多く、空腹時に服用すると特に胃への負担が大きくなります。下痢・嘔吐を伴う発熱ではさらにリスクが増します。
日本の薬との対応表
| 日本の薬 | 主成分 | タイでの相当品 | デング熱時の使用 |
| カロナール | アセトアミノフェン(パラセタモール) | Panadol・Sara | ✅ 使用可 |
| ロキソニン | ロキソプロフェン(NSAID) | タイでは一般販売少 | ❌ 使用禁忌 |
| バファリンA | アスピリン(NSAID) | Aspirin錠 | ❌ 使用禁忌 |
| イブA | イブプロフェン(NSAID) | Advil・Brufen | ❌ 使用禁忌 |
✅ タイ旅行中の発熱にはPanadol(パラセタモール)のみを使用してください。日本からカロナールを持参している場合はそちらでも対応できます。ロキソニン・バファリン・イブプロフェン系は、デング熱の可能性が否定できない状況では使用を避けてください。
タイ語フレーズ
🗣️ 薬局・病院で使えるタイ語フレーズ
ฉันเป็นไข้ (チャン ペン カイ)
熱があります。
ขอ Panadol หน่อยครับ/ค่ะ (コー パナドール ノイ クラップ/カー)
Panadolをください。
ฉันปวดหัวและมีไข้ (チャン プアット フア レ ミー カイ)
頭痛と発熱があります。
ไข้สูง 39 องศา (カイ スーン サームシップカオ オンサー)
39℃の高熱があります。
ฉันกังวลว่าอาจเป็นไข้เลือดออก (チャン カンウォン ワー アート ペン カイ ルアット オーク)
デング熱かもしれないと心配しています。
受診すべき症状
🚨
以下の症状がある場合は市販薬での対応をせず、すぐに病院を受診してください。
- 38.5℃以上の高熱が3日以上続く
- 激しい頭痛・目の奥の痛み・全身の筋肉痛(デング熱の典型症状)
- 発疹が体に現れた
- 鼻血・歯茎からの出血・皮下出血(あざ)が増える
- 嘔吐・腹痛が強くなる
- 意識が朦朧とする・ぐったりしている
- 熱が下がったあとに急に悪化する(デング熱の重症化サイン)
タイの救急番号は1669です。バンコクの主要私立病院(Bumrungrad International・Bangkok Hospital・Samitivej)には日本語対応スタッフがいる場合があります。旅行保険に加入している方は保険会社の緊急連絡先に先に電話し、指定病院・キャッシュレス診療の手続きを行いましょう。
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⚠️ 本記事の情報は参考情報であり医療アドバイスではありません。症状が重い場合は現地の医療機関を受診してください。情報は2026年6月時点のものです。