旅行者下痢症はタイ旅行中の最多トラブル。Imodium・ORS・薬の使い分けと、ร้านขายยา(ランカイヤー)で使えるタイ語フレーズを解説します。
| 症状 | 推奨薬 | 理由・備考 |
|---|---|---|
| 軽い水様性下痢・食あたり | ORS(経口補水液)+安静 | 水分・電解質補給が最優先 |
| 下痢をできるだけ早く止めたい | Imodium(ロペラミド) | 腸の動きを抑制。発熱・血便がない場合のみ |
| 発熱を伴う下痢 | Panadol(パラセタモール)+受診検討 | 解熱はPanadol、感染症の場合は受診が必要 |
| 発熱・血便・激しい腹痛 | → 病院へ | 感染性腸炎・赤痢等の可能性。市販薬で対応しない |
タイ旅行中に下痢になる原因は多岐にわたります。最も多いのは食物・飲料水を介した細菌感染(旅行者下痢症)で、大腸菌(ETEC)・サルモネラ・カンピロバクターなどが主な病原体です。タイは年間を通じて気温が高く、食品の腐敗が進みやすい環境です。特に屋台料理や生野菜、未加熱の魚介類には注意が必要です。
また、タイ料理特有の強い辛さ(唐辛子)や大量のナンプラー、ヤシ油などに慣れていない日本人の胃腸が刺激を受けて下痢になることもあります。これは感染ではなく消化器官の反応であり、辛さを控えた食事に切り替えることで多くの場合改善します。
さらに注意が必要なのが飲料水です。タイの水道水は飲料には適しておらず、市販のペットボトル水を使用することが基本です。レストランの氷(Ice)も水道水から作られている場合があり、注意が必要です。
Imodium(イモジウム)の有効成分はロペラミド(Loperamide)2mg/カプセルです。腸の蠕動運動(腸が動いて内容物を押し出す動き)を抑制し、腸壁からの水分・電解質の吸収を促進することで下痢を止めます。タイのBoots・Watsons・Fascino薬局などで処方箋なしで購入できます。
ロペラミドは日本では「ストッパ下痢止め」「ロペラミド塩酸塩錠」として知られている成分で、日本人には馴染み深い薬です。タイでは「Loperamide」または「Imodium」の商品名で販売されています。
下痢で失われる水分と電解質(ナトリウム・カリウム・塩素)を補給するために、ORS(Oral Rehydration Salts:経口補水液)の使用が医学的に推奨されています。タイの薬局では「ORS粉末」「Electrolyte powder」などの商品名で販売されており、Boots・Watsonsでも簡単に購入できます。
タイのコンビニ(セブンイレブン・ファミリーマートが多数出店)でも電解質飲料は手に入りますが、正確な電解質比率はORSに及びません。軽症の下痢ならコンビニの電解質ドリンクでも対応可能ですが、中等度以上の脱水(口が渇く・尿量減少・めまい)はORSを優先してください。
| 日本の薬 | 主成分 | タイでの相当品 | タイでの入手難易度 |
|---|---|---|---|
| ストッパ下痢止め | ロペラミド | Imodium | ◎ 容易 |
| OS-1(経口補水液) | 電解質・ブドウ糖 | ORS粉末 | ◎ 容易 |
| 正露丸 | 木クレオソート | 相当品なし | × 日本から持参推奨 |
| ビオフェルミン | 乳酸菌 | Men vi sinh系 | △ やや難 |
| カロナール(解熱) | アセトアミノフェン | Panadol | ◎ 容易 |
タイの救急番号は1669(Erawan救急センター)です。バンコクの主要私立病院(Bumrungrad International・Bangkok Hospital・Samitivej)には日本語対応スタッフが在籍していることもあります。旅行保険に加入している場合は、保険会社の24時間緊急デスクに先に電話して指示を仰ぎましょう。
デング熱は発熱・下痢・激しい頭痛・関節痛・目の奥の痛みを伴うことがあります。タイはデング熱常在国のため、発熱を伴う下痢では自己判断せず、早めの受診を検討してください。